半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

5186 「つぎはぎ仏教入門」

純粋な夏休み2日目。
午前中は,観葉植物の土入れ替え作業をしました。わずかな時間の作業でしたが,Tシャツが汗でぐっしょりになりました。
午後は,久々の読書をしました。随分前に購入し,ちょっとずつ読んでいましたがようやく読破しました。
「つぎはぎ仏教入門」(呉智英 筑摩書房)です。
以前から仏教に興味を持っていましたので,入門編ということでこの本を選びました。
 仏教の専門書とは違って,なかなか楽しんで読むことができました。
〇宗教は「死」への対抗として生まれた。
キリスト教は,「救済」の宗教である。
〇仏教は「覚り」の宗教である。
〇そもそも,釈迦が覚りを開き,それを説いた宗教が仏教である。釈迦から二千数百年,その教えである仏教は変容に変容を重ねてきた。最初に根本分裂があり,それを受ける形で大乗と小乗の分裂があった。小乗仏教では金口の阿含経典を原則的に守り釈迦一仏論であったが,大乗仏教はいくつもの経典を創作し,いくつもの仏を考案した。釈迦入滅後何百年もして成立した経典は。ありていに言って,偽経である。そこに描かれた諸仏も釈迦の与り知らぬものである。
1年生社会科では世界の3大宗教を教えます。これを教えるための基礎研究として読んでいましたが,間に合いませんでした。
反省です。
歴史的分野で教えたいと思います。