半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

3617 学校で学ぶことは何か

10月9日の「内外教育」(時事通信社)の巻頭論文に,岩井忠彦さんが以下のようなことを書かれていました。
偶然にも今朝のあいさつ運動の時に,ボランティア大学生に同じような話をしました。

〈引用始まり〉
予期せぬ社会の変化に直面しても狼狽せず,柔軟に,正しく対処するための要件は何か。
常識で考えれば,それは確かな知識であり豊かな教養だろう。学校教育の使命はその基盤づくりにある。
〈引用終わり〉


近年,知識や教養が軽んじられている風潮があるように感じます。
知識だけ身につけてもだめだという空気です。
そんなに知識は不要なものなのでしょうか。
共通一次世代の我々は5教科7科目という試験を受けて大学に行きました。
とにかく多くの知識を見つけようと1日4時間から5時間は勉強していました。
おかげで,基本的な英単語は今でも書けます。
知識があるからこそ,判断もできます,議論もできます,思考も深まります。
逆に知識という土台がなければ,教師という仕事はできません。
漫画「ドラゴン桜」でもありましたが,
「知識は武器」なのです。


最後に岩井さんは,こんな言葉で締めくくっていました。
「話題性を求めず奇をてらわず,児童生徒の遠い明日を見つめて,地道に教育実践を続ける。それが教師の本分ではないだろうか」