半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

3600 採用試験の壁

本日,本県教員採用試験の2次合格者発表でした。
一緒に学んでいる若者が受検しました。3度目の受検でしたが,結果は不合格でした。
本当に採用試験の壁が厚いことを実感します。
大学卒業してすぐに合格できる人はいったどんな人なのでしょうか。
そんなに教師に向いているのでしょうか。
もちろん,県教委も将来の可能性を信じて採用するのでしょう。
しかし,今までにいろいろな新任の教師を見てきましたが,この点は疑問を感じます。
成績は優秀なのでしょうが,実際に働く姿を見れば素直に学ぶという姿勢が身についていないのです。
学びの礼儀が身についていないのです。
そんなことは,現場の先輩教師が教えればいいと言われそうですが,学びの礼儀が身についていない教師に,忙しい中に自分の時間を割いてまでも教えたくはありません。
結局,新任教師は我流のままで終わってしまうのです。

どの新任よりも授業を参観し,自腹でセミナーに参加し,尊敬する教師の講座を遠方まで受けに行く学びの意識が高い若者がどうして採用されないのでしょうか。
学びの礼儀を身に付けている若手こそ,今の現場に必要なのです。

しかし,現実は現実として受け止めて次への意欲を高めて行って欲しいです。
これからも,いろいろなことを教えていきたいと思っています。

来年度は臨時採用教員として実務経験を積んで欲しいと思います。