半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

3569 違和感

次の文を読んで,違和感をもちませんか?

○朝7時前、校舎玄関を掃除していると1年生男子1名から大きな声で「おはようございます!」とあいさつをいただきました

「いただく」とは,広辞苑によれば

④謙譲の意を表す語。
ア もらうの謙譲語。「先生にー・いた本」とあります。

上の文は,ある中学校のHPに書かれていた文です。
つまり,教師が生徒からあいさつをいただいたという内容になります。
この表現はおかしくないですか?

立場的に生徒が上で,教師が下にあるように感じます。

書くのであれば,「あいさつをしてくれました」でいいと思います。

同じように,学校から保護者へ配布するプリントに,時々「お子様」という語句が出てきます。

これにも違和感を持ち続けています。

ここは,「生徒」あるいは「子供」でいいと思います。

中には,保護者様ではなく,保護者と書かれているプリントもあります。
大人には「様」をつけずに子供に「様」をつけるのは,いかがなものでしょうか。

子供を大切にしたいという気持ちはよく分かりますが,ここまで謙る必要はないというのが私の考えです。