半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

3492 読破41冊目「超常現象 科学者たちの挑戦」

●「超常現象 科学者たちの挑戦」(NHKスペシャル取材班 新潮文庫★★★
子供の頃から,超常現象が好きでした。
マンガでは,つのだじろうさんの「恐怖新聞」や「うしろの百太郎」などを読み,テレビ番組では,矢追純一さんのUFOもの,新倉イワオさんの幽霊ものなどの「あなたの知らない世界」,「特命リサーチ200X」など好んで見ていました。
同時に,超常現象が科学で証明できるかどうかということもとても興味があり,これに関する本も読みあさっています。
臨死体験」(立花隆 文春文庫)
「宇宙からの帰還」(立花隆 文春文庫)
「なぜ宇宙人は地球に来ない? 笑う超常現象入門」(松尾貴史 PHP新書)
疑似科学入門」(池内了 岩波新書
「もうダマされないための「科学」講義」(菊池誠 松永和紀 光文社新書)などです。

その流れでこの本を買いました。
注目すべきはNHKが取材したということです。
幽霊,テレパシー,透視,臨死体験,生まれ変わりについて,世界各国を巡り,実験を繰り返し,その実態を暴き出そうとしたものです。

科学的に証明できるためには,何回も同じ結果になることが重要です。
つまり常に同じ結果にならなければなりません。
例えば,透視実験を繰り返していくと,偶然とは言いがたい結果がでる場合があるのです。
同じ結果を得られないのです。
これでは,科学的な証明は難しいのです。

こういった事例が,過去,現在も世界にはたくさんあるのです。
科学では証明できないこともあるのですが,これがすなわち幽霊,UFOとか言ってしまうことが問題であり,これでお金を稼ぐヤツがいるからたちが悪いのです。

騙されないためにも,科学的な視点を持っておくことも必要です。

超常現象: 科学者たちの挑戦 (新潮文庫)

超常現象: 科学者たちの挑戦 (新潮文庫)