半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

3397 第71回卒業証書授与式

雲ひとつない晴天に恵まれて卒業式が行われました。
多くの来賓や保護者に見守られて,80名の生徒が立派な態度で式に臨みました。
中でも一番感動したのは,卒業生代表のNくんの送辞と卒業生全員による式歌「仰げば尊し」でした。
生徒たちも感極まって泣き出す生徒も多くいました。
Nくんの送辞では,「仲間ぢから」という言葉が数回出てきました。
これが3年間を見通した指導の成果の一つだと思っています。
3年間でようやく定着したのです。
教育は,1年間ごとに成果を出さなくてはいけないという人がいます。
しかし,これは難しいことだと思います。
カリスマ教師しかできないことです。
では,普通の教師には何が必要かと言えば,例えば,次の3つです。
①3年間という長いスパンで育てるという意識
②すべての教育行事に対する目的意識
③1年ごとにステップアップさせる綿密な計画
④数多くのアイデアと実践
⑤わかりやすいキーワードで生徒の意識をまとめる力

様々な思いが入り交じった式が無事に終わり,最終学活に呼ばれて教室に上がると花束をもらいました。
「時間がないので,話はできません」と言うと多くの生徒から「えー」という声が上がりました。
とてもうれしかったです。

80名の生徒と過ごした3年間の思い出が大切な大切な宝物です。
みんなありがとう。
さあ,新しい人生のスタートです。
まさに, Re・Startなのです。