半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

3372 大学院生の発表会

朝から長崎大学へ行き,教育学部の大学院生の実践研究発表会に参加しました。
この発表会の正式名称は,
長崎大学大学院 教育学研究科 教職実践専攻 教育実践研究成果発表会」です。
簡単に言えば,大学院で学んでいる院生が研究したことを発表するというものです。
各院生が15分の発表を行い,5分の質疑応答がありました。
私が聴講したのは,道徳授業に関する発表3本です。
3つの発表のポイントは以下の通りです。
①共に考える道徳授業のための「切り返し」
②対話的な学びを促す道徳授業づくり
③児童が考えをもって議論する道徳授業

3つの発表はタイトルは立派で今風ですが,現場で通用するかどうか疑問に思えました。
3つの理論を踏まえた道徳授業をそのまま現場で実践しても,うまくいくとは思いません。
その理由の1つは,教材が教科書からのものだからです。
教材に魅力と力が乏しいので,生徒が意欲的に考えたくなることは難しいのです。
2つめの理由は,考えたくなる発問や深い思考を促す発問ではないからです。



せっかくですから②の発表の後に質問してみました。
質問内容は,授業のはじめに「めあて」を板書することは本当に必要なのかということです。

多くの若者が教育に関して情熱を持って取り組んでいる姿に感動した1日でした。
彼らの理論が多くの実践をくぐらせて,一般化されていくことを願っています。

往復4時間の運転でしたが,いくつかの刺激をもらえたことに感謝します。