半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

3307 見る,動く

いつも見ている野中先生のブログに以下のような記事が掲載されていました。

〈引用始まり〉
●現場教師のとき、心がけていたことがある。
何か問題を感じたとき、次のような動きをする。

 1 よく見る。
 2 それが何かと考える。
 3 打つ手を処方する。
 4 行動する。

 現場教師というのは、これを瞬時に行わなければいけない。
 誰でもがやっていることになる。

 ただ、漫然と教室へ行き、漫然と子供たちを見ていてはこのような行動は取れない。
 そして、問題が大きくなってやっと気づくということになる。

 1の「よく見る」は、日頃何を見ておくかだ。
 たとえば、私は、朝教室へ行くとき、靴箱を経由していくことを日課にしていた。

 それは、靴箱への靴の様子で、その子の生活の乱れが表れるからである。

 たとえば、休み時間の教室の様子を見る。
 一人で本を読んでいる子供がいる。
 要注意。

 時々図書室へ行く。
 一人で本を読んでいる子供がいる。
 要注意。

 職員室の前をうろうろしている子供がいる。
 要注意。
 ……

 孤立している子供は要注意なのである。特に、グループから離れて一人でいる女の子は、最も危険である。

 そして、2,3のことをやり、4の行動に移る。
 ★
 子供たちのどこを見ているか。
 これは決めておかなくてはならない。
 ピンと来たら、躊躇しないでその子に質問するか、話し合うかをしなくてはならない。

〈引用終わり〉

私も同じ考えです。
生徒を観ることに時間をかけています。
生徒の些細な変化に気づくためには,生徒をみる機会を増やすしかないと思います。
朝,昼,夕方,意識的に生徒がいるところへ行き,観察しています。
観ながら,声をかけたり,一緒に遊んだりしています。
「おや」と思ったら,躊躇せずに声をかけます。
例えば,「なんか元気ないな。家で何かあった?」
「最近,登校時間が早いね」
「〇〇先生がほめていたよ」
などです。
野中先生が言われるように,瞬間で動かないと取り返しがつかないことになるということを経験で知っているからです。

野中信行先生のブログはこちら
http://nonobu.way-nifty.com/blog/2017/12/post-77a9.html