半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

3286 それぞれの距離感

以前から「80㎝の距離」という言葉を使ってきました。
これは,教師と生徒との適度な距離を例えたものです。
新任の若い教師は,生徒との年齢も近いため,お兄さんお姉さん教師となってしまう傾向があります。
つまり,「0㎝の距離」で教師と生徒とが仲良しの関係となることです。
最初はいいのですが,一旦関係がこじれると指導がうまく入っていかなくなります。
ということで,つかず離れずの関係をうまく保ちながら生徒と接していく必要があるのです。

最近,この関係をもっと詳しく考えるようになりました。
つまり,以下のような立場での関係です。
①学級担任と生徒
②副担任と生徒
③学年主任と生徒
④教頭と生徒
⑤校長と生徒

現在勤務している学校では,③を意識して接してきました。

一番難しいのは,⑤です。
学校長として生徒とどれぐらいの距離感をもって接するのか考えて欲しいと思います。
学校長は,生徒指導で言えば「最後の砦」です。
日頃からあまりにも馴れ馴れしく接することは避けなければいけません。
逆に離れすぎて生徒が近寄れないようなことでも駄目です。


それぞれの立場を意識して生徒と接していく必要があると思います。
この「距離感」をどれだけの教師が意識しているのか疑問に思っています。