半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

3259 読破72冊目「教育改革の9割が間違い」

●「教育改革の9割が間違い」(諏訪哲二 ベスト新書)★★★
諏訪さんの本を読むといつも感じることは,真剣に読まないと分からないということです。
流し読みや斜め読みが絶対にできません。
しかし,教育についていつもクールに論じられていている点が,現場のど真ん中で私のように藻掻いている教師にとっては大いに参考になります。
さて,今回取り上げられているのは,アクティブラーニングです。
書店に行けば,このアクティブラーニングと書かれた教育書がたくさんあります。
このアクティブラーニングについて,諏訪さんは,こう論じています。

〈引用始まり〉

「アクティブラーニングは教育方法ではなく精神として位置づけるべきもののように思える」

〈引用終わり〉

なるほどです。

この本で,一番参考になった部分は,
「教師のちから」が十分に機能する四条件です。
①自己の実践を客観化できるように研鑽に励む
②研究会を作る
③研究会から優秀な実践家かリーダーを産み出すこと
④校長を育成すること

これもなるほどです。

詳しくは本書を読んで見て下さい。

教育改革の9割が間違い (ベスト新書)

教育改革の9割が間違い (ベスト新書)