半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

3236 昔の資料を見てみると

「授業力&学級経営力」の連載原稿を書くときに,昔の学級活動資料を参考にしようとファイルを見てみました。
すると担任時代に使ったいろいろなプリント資料がで出てきました。
その時は,一生懸命考えて作ったものでしょう。
しかし,今読み返すと教育哲学がはっきりと出来上がっていなかったことがわかります。
日直や席替え,清掃などは,当時の教育雑誌や先輩からの資料などを参考にして,やり方を決めていました。
生徒が楽しく,しかも一生懸命に取り組むためにはどうすればいいかを考えていたと思います。
しかし,それだけでは十分ではないのです。
どうして,その資料を使うのか,どうしてその方法をとるのかなどの根本から考えていないのです。
例えば,「すごろく日直」です。
確かに生徒にとってみれば,楽しいゲーム感覚の日直のやり方です。
学級が褒められると,日直当番が2つ進んだり,叱られると1つ戻ったりします。
最終的に日直が一回りすれば,席替えができるというものです。
席替えをどうしてするのかについて,根本から考えていませんでした。
若い時に,野口先生や深澤先生に出会っていたら,私の教師人生も変わったのかもしれません。