半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

3224 通知表の所見

二学期制ですから,現在通知表作成に向けて忙しくなっています。
特に,学級担任は学級の生徒数分の所見を書くのですから,3連休はその仕事でいっぱいだったと思います。(そんな中でも,部活動の指導をしている教師が多いのです)
さて,3年生は学級に40名の生徒がいますから,40名ひとり一人の所見を書きます。(当たり前です)
当然,下書きの段階で管理職に提出して,チェックを受けることになります。
校外に出す書類ですから,管理職がチェックするのは当然のことでしょう。
ここで考えたいことは,管理職がどのレベルまで赤を入れるかということです。
誤字脱字,文章がおかしい部分,生徒の人権に関わるもの,誤解を招くような表現などに赤を入れるのは,理解できます。
しかし,極めて細かい部分まで赤を入れられて,もはや自分の文章ではなくなってしまったこともあります。
こうなると,自分が言いたいことが伝わらないと思うのです。
通知表は,出版物ではありません。
そんな細かい校正は必要なのでしょうか。
大切なことは,学級担任が生徒ひとり一人を大切にしていること,どのように成長させたいのかということ,向上させたいという熱い思いが伝わることだと思います。
多少文章が下手でも,教師としての熱い思いが伝わればいいと思っています。

細かい校正に終始するのではなく,通知表とは何かという根本について,話し合って共通理解をすべきだと思うのです。