半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

3426 学びの礼儀

学年通心を発行しはじめて6年が経過しました。
この通心は保護者だけではなく,校内の全職員へも配布していました。
しかし,昨年は希望者のみに配布するようにしました。
その理由は,学びの礼儀を教えるためです。
若い頃,ベテランの先生から次のように言われていました。
「先輩から何か資料をもらったら,必ず直接本人へお礼を言いに行きなさい」
メモや付せんではなく,直接その先生にお礼をいうことの大切さを教えてもらいました。
 こうすることで,私が先輩からプラスアルファの学びをもらえるからです。
そのベテラン教師は,直接会話をする大切さを教えたかったのだと思います。
このようなことを教わっていない先生が増えてきたように思います。
私が学年通心や道徳資料,学級づくりの資料を配付しても,何も言ってこないのです。
これでは,学びは深まりません。
研究授業後は,正式な授業研究だけ終わってしまい,批判した教師に何も聞き行かないのです。まずい点を指摘されたのであれば,どうすればよかったのか知りたくなるものです。
しかし,聞きに行かないのです。

なぜでしょうか。

さて,今年度は,最初の資料を全職員へ配布しました。
その資料に,「次からも資料が欲しい方は,「資料がほしい」と直接私に言ってください」
と書いておきました。
心が狭いと言われそうですが,意地悪心でやっている訳ではありません。
学びの礼儀を教えたいのです。
教師同士が直接話をすることで,学びは深まるのです。
ということで,今年度は10名程度の職員にいろいろな資料を配付することになりました。
特に新しい先生にいろいろな話を聴いて,私も学びたいと思っています。