半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

3208 流行りのネタで道徳授業を創ること

先日,同僚が,今流行っているピコ太郎さんで道徳授業を作ろうと思っていると言ってきました。

長い間お笑いをやってきた彼がようやくメジャーになったことを中心に置いた授業だそうです。
ネットで彼についていろいろと調べてみると,売れない頃の動画が見つかったということでした。
さて,実際にピコ太郎で道徳授業を作り,実践すると生徒の反応も大きいことでしょう。
関心も一気に高まることでしょう。
しかし,いくつかの問題もあります。
①わずかな情報で,ピコ太郎さんに人生がどれぐらい把握できるのか
②その情報がどれぐらい信頼できるのか
③彼の大きなマイナス面がないのか
④彼が実際に言ったことや書いた文はないのか
⑤彼についての新聞記事などはないのか

確かに流行ってるネタで道徳授業を実施することも大切かもしれません。
しかし,しばらく待ったほうが良いネタもあるのです。
いろいろな資料で調べ,いろいろな角度からネタを吟味することを忘れてはいけません。
教師自身がじっくりと考えて作ることが望ましいのです。

具体的に言えば,オリンピック選手などで道徳業をつくり実践した後に,ドーピングなどで大きなマイナス面が暴露されるかもしれないのです。

やはり,流行ネタはしばらく寝かしたほうがいいのです。