半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

3082 映画「シン・ゴジラ」

●「シン・ゴジラ」(庵野秀明総監督・樋口真嗣監督)
子供の頃から「ゴジラ」シリーズはすべて見てきました。
もちろん,ハリウッド版もです。
この流れで庵野版も見たくなり,本日見てきました。
たしかに要所要所は「エヴァンゲリヲン」色がでていましたが,面白かったです。
ヤシマ作戦」のような「ヤシオリ作戦」,ゴジラが出す光線は,第5使徒ラミエルの出すやつに似ています。また,「会敵」という言葉もエヴァぽかったです。

さて,今までの「ゴジラ」は出現した時に,一応閣議や政府の対応の様子が描かれていましたが,気が付いたら自衛隊が出動し,ゴジラを攻撃しているという内容でした。
しかし,庵野版は,ゴジラを攻撃するまでの流れを現実的に描いてありました。
もちろん,安保条約の関係でアメリカがゴジラの攻撃に加わるという部分もありましたが,結局,日本がゴジラを守るという内容になっていました。
もちろん,ゴジラが出現することはありませんが,有事の時に自衛隊がどこまで迅速に行動できるか不安になりました。
また,原爆や核兵器の恐怖も描いてありよかったです。
ゴジラのデザインも怖くて,国が大きな恐怖に襲われているという雰囲気も伝わってきました。
子供が見ると,気持ちが悪いと言いそうですが,見方を変えれば,国を守るとはどんなことかについて学べる映画だと思います。
ちなみに,映画に行きたい人は,絶対におもちゃ売り場に行ってはいけません。
おもちゃ屋のチラシやネットでも検索してはいけません。
面白しろさが半減します。