半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

2469 主題観

1月末に市道徳部会で公開する道徳授業の指導案を書いています。
さて,我々教師は指導案の書き方を誰から教わるのでしょうか。
初任者研修でしょうか。それとも先輩教師からでしょうか。それとも管理職からでしょうか。
私も40歳ぐらいまでは,あまり意識をせずに形式通りの指導案を書いていました。
おおよそ,指導書や研究紀要に掲載されている指導案を真似て書いていました。
ですから,そこかで見たような文章になることもたびたびでした。
また,指導案作成で特に時間をかけていたのは,指導過程の部分です。
発問や指示をどうするか,資料の提示方法はどうするかなどです。
しかし,野口芳宏先生や深澤久先生の指導案と出会ったことで,この考えは変わりました。
指導案で一番時間をかけて考える部分は,主題観(題材観)という考えになったのです。
私がその主題をどのようにとらえているか,そして,その主題をどうやって生徒に教えるのかを書くのです。
大きく言えば,教師の哲学を書くことになるのです。

ですから,すばらしい指導案の主題観を読むと感動するのです。その教師の熱い思いが伝わってきます。
そのためには,様々な書籍を読み経験を積み主題について,深く考えることが大切なのです。

ということで,現在,主題について深く考えながら書いている最中です。
佐藤学先生の「1年に1度も研究授業をしない教師は教師として認めない」という意見に賛成です。
換言すれば,「1年に1度もしっかりとした指導案を書かない教師は教師として認めない」ということだと思います。