半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

2440 読破34冊目「探検家の憂鬱」

●「探検家の憂鬱」(角幡唯介 文春文庫)★★
チベットのツアンポー峡谷の未踏破地域を単独で踏破した角幡さんの,エッセイ集です。
以前から,冒険本や探検本が好きでいろいろ読んできました。
そのせいか,植村直己さんや野口健さん,栗城史多(くりきのぶかず)さんを扱った道徳授業を作りました。
世界的に有名な冒険家が,冒険をしようとしたきっかけは,驚くほど単純なのです。
それは,「今の自分を変えたいということです」
これは,冒険家だけではないはずです。
誰もが考えていることでしょう。
冒険家であれ,教師であれ,会社勤めのサラリーマンであれ,自分を変えるために必要なことは,勇気を出して一歩を踏み出すことなのです。

グーグルアースでエベレスト頂上も簡単に見ることができる今,冒険がなかなか難しくなったと思います。
また,冒険に対する社会的認識が低くなってきていることも事実なのです。
悲しい時代になってしまいました。

探検家の憂鬱 (文春文庫)

探検家の憂鬱 (文春文庫)