半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

2344 合唱コンクールに向けて

本日,発行した「3学年通心23号」より紹介します。


合唱コンクールにむけて
 23日(木)には,いよいよ合唱コンクールがあります。この日に向けて1組,2組とも練習を重ねてきています。歌声が学校中に響き渡り,とてもいい雰囲気になっています。中学校最後の大きな行事という理由もあるでしょう。しかし,それ以外にも学級のまとまりをみんなに見て欲しいという気持ちもあると思います。合唱コンクールは,歌がうまい生徒がたくさんいるから金賞をとれるとは限りません。生徒ひとり一人が仲間のことを大切にする空気が必要です。学級の仲間をバカにしたり,意地悪をしたりする学級では,安心して歌声を出せないからです。
 私の学級担任経験の中で,校内合唱コンクールで金賞を獲得して中連音楽発表会(当時は,市民会館)に参加したことは1度だけです。平成8年度A中学校3年3組の時です。当時,3年生は10クラスありましたから,競争率がとても高く金賞獲得はとても難しい状況でした。ですから,金賞を獲得した時は本当にうれしく,学級の生徒と一緒に大喜びをしたことを思い出します。その時の学級通信に,金賞の喜びを生徒たちは次のように書いていました。
(A中3年3組学級通信『花まる33 第27号』平成8年11月11日より抜粋)
・結果発表の時も祈るような感じでいっぱいでした。金賞が3組とわかった瞬間うれしくて涙が出た。私は3の3の一員で本当によかったと思いました。金賞バンザイ。
大地讃頌」の指揮をして,やっぱり途中で本当に私なんかでいいのだろうかとても不安になりました。でもクラスのみんなが声をかけてくれて,その不安もどこかにとんでいったように思えました。クラスのまとまりと協力がどれだけ大事なことなのか,はっきりわかったような気がしました。
・途中で伴奏がひけないと言ったことをみんなが気にかけてくれて,練習の時も当日も声をかけてくれたことが一番うれしかったです。金賞をとった時は,伴奏をやってて良かったと思いました。
・中学校3年間の行事の中で一番うれしかった。泣けないだろうなと思っていたけど,金賞と聞いた時はもううれしくてすぐにポロっ×100と涙があふれ出してすごく感動した。ありがとうみんな。
3年生全員にも,このような感動を是非味わってほしいと思います。合唱コンクールの成功が,ひとり一人の進路実現や感動ある卒業式につながるのです。3年生のみんな頑張れ!