半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

2329 読破61冊目「週刊東洋経済 2014年9月20日号」

●「週刊 東洋経済 2014年9月20日号」(東洋経済新報社★★★
初めて購入しました。
その理由は,気になる特集が組まれていたからです。
特集のタイトルは,「学校が危ない」でした。
現在,教師をとりまく様々な問題をデータに基づいて紹介しています。
ルポ①先生が辞めていく
ルポ②燃え尽きる先生
ルポ③ブラック化する職場
ルポ④多忙と疲労の果に

特に志水宏吉先生の言葉が印象に残りました。
「中学生になると,親の経済力(経済資本)だけでなく,家庭の教育環境(文化資本)や人間関係の豊かさ(社会関係資本)の格差がダイレクトに学力に結び付く。沖縄の小学校があれだけ頑張っても,中学校の結果は40位台だ。小学生は「頑張れ」と言うと頑張る。でも,中学生になると自意識が生まれ,勉強に向かい続ける子どもと,そこから背を向けてほかの世界に向かう子どもとに分かれる。背を向けた子どもを引き戻すのは大変だ。」

とにかく,教育再興のためには,教師が元気になるような施策が一番必要だと思います。
学力向上の問題も案外こういったところに解決策があるのかもしれません。