半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

2148 読破17冊目「記者たちは海に向かった」

●「記者たちは海に向かった」(門田隆将 角川書店★★★★
福島県の各地に支社を持つ福島民友新聞という地方紙があります。
その支社のほとんどが津波放射線によって大きな打撃を受けました。
しかし,記者たちは,次の日の新聞を発刊するために,東日本大震災に立ち向い命をかけて取材をしました。
その事実を追ったノンフィクションです。
東日本大震災関連の本は,少しずつ読んでいます。
少しずつ伝えていくためです。
伝える方法はいろいろあります。
社会科の授業で,道徳の授業で,このブログで,
伝えていかなければいけないと思っています。
東北から遠く離れた長崎の地です。
忘れられるスピードも早いと思います。
ですから,いろいろな本を読み,生徒に伝えていきたいと思っています。
この本の片隅に次のような文がありました。



南相馬で避難生活をしていた九十三歳のおばあちゃんが,「私はお墓に避難します。ごめんなさい」という遺書を残して自殺した。

こういったことを伝えたいのです。
新聞にも載らない,テレビのニュースにもならないことを伝えたいと思っています。

読んでいる途中で,何度も涙があふれてきました。