●「そして父になる」(是枝裕和・佐野晶 宝島社文庫)★★★
福山雅治さん主役で映画化された原作本です。
人は,なくしてはじめて,その大切さに気付くものです。
そして,後悔をするものです。
6年間育てた息子は,出産時に病院で取り違えられた他人の子供だったのです。
血のつながり
共に過ごした6年間
これらの狭間で苦悩する夫婦。
次のセリフが心に迫ります。
「そうだよな。でもな,六年間は…。六年間はパパだったんだ。できそこないだったけど,パパだったんだよ」
タイトルの「そして父になる」が素晴らしい。
人は,子供が生まれたからとって,自然に父親になるわけではありません。
○○をして,△△をして,□□をして,××をして,
そして父になるのです。
福山雅治さんの主役もいい感じですが,相手側の父親役のリリーフランキーさんもはまり役だと思えます。
映画も是非,見たいと思いました。
- 作者: 是枝裕和,佐野晶
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2013/09/05
- メディア: 文庫
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