半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

2130 読破13冊目「そして,父になる」

●「そして父になる」(是枝裕和・佐野晶 宝島社文庫★★★
福山雅治さん主役で映画化された原作本です。

人は,なくしてはじめて,その大切さに気付くものです。
そして,後悔をするものです。

6年間育てた息子は,出産時に病院で取り違えられた他人の子供だったのです。
血のつながり
共に過ごした6年間
これらの狭間で苦悩する夫婦。

次のセリフが心に迫ります。
「そうだよな。でもな,六年間は…。六年間はパパだったんだ。できそこないだったけど,パパだったんだよ」

タイトルの「そして父になる」が素晴らしい。
人は,子供が生まれたからとって,自然に父親になるわけではありません。
○○をして,△△をして,□□をして,××をして,
そして父になるのです。


福山雅治さんの主役もいい感じですが,相手側の父親役のリリーフランキーさんもはまり役だと思えます。
映画も是非,見たいと思いました。

そして父になる【映画ノベライズ】 (宝島社文庫)

そして父になる【映画ノベライズ】 (宝島社文庫)