半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

2171 読破1冊目「つまらない普通の授業に子どもを無理矢理乗せてしまう方法」

●「つまらない普通の授業に子どもを無理矢理乗せてしまう方法」(中村健一 黎明書房★★★★
野中信行先生が薦められていたので購入しました。
中村先生は,「はじめに」で次のように書かれています。
〈引用始まり〉
我々教師は,1年間に1000時間を超える授業をしています。1000時間全てに,楽しい授業をするのは不可能でしょう。(中略)
意欲があってがんばっても,大部分の授業が普通のつまらない授業だったのです。
授業はもともとつまらないものだ。
こんなことを言ってしまったら,お叱りを受けるでしょうか。
〈引用終わり〉

その通りだと思います。
私の経験ですが,今までに授業がうまくなりたいと考えいろいろな本を読み,授業を参観し実践し改善してきました。(つもりです)
しかし,「今日の授業はうまくいった」と言えるものは,ほんのわずかしかありません。
中村先生が言われるところの,ほとんどが普通の授業なのです。
野中先生が提唱されている「味噌汁・ご飯授業」なのです。
たった1回の研究授業のために,全勢力を注ぐことも大切でしょう。
しかし,残りの約1000時間の授業を普通にできるようになることはもっと大切だと思います。

この本の章立てを見ても,参考になります。
第1章 授業の最初に教室のムードを支配する
第2章 テンポさえ良ければ子どもたちは授業に乗ってくる
第3章 授業への全員参加を保障せよ。
最終章 これだけは言いたい!教師は子どもに合わせて変わる勇気を

この本は,日々特別な授業をしようと頑張っている教師や授業づくりで悩んでいる教師や疲れている教師に読んで欲しいと思います。

[rakuten:neowing-r:11191228:detail]