●「月をめざした二人の科学者〜アポロとスプートニクの奇跡〜」(的川泰宣 中公新書)★★★★★
宇宙ものが好きでいろいろな本を読んできました。
と言ってもSFは全く読んでいません。
読むのは宇宙もののノンフィクションです。例えば立花隆さんの「宇宙からの帰還」とかジム・ラベルさんの「アポロ13」とか松井孝典さんの「宇宙誌」などです。
さて,今回読破した本は,ソ連とアメリカの宇宙開発競争を描いたノンフィクションです。
歴史的に,宇宙開発は2国間の熾烈な競争となっていますが,実は2人の科学者の競争だったのです。
ソ連のコロリョフとアメリカのフォン・ブラウンという科学者です。
この2人の人生を描いたものですが,とても感動しました。
新書とは思えないほどのドラマチックな展開です。映画化してもおかしくないほどです。
この本の最後の部分を紹介します。なかなか感動する終わり方です。
〈引用始まり〉
一九七七年六月一六日,ヴェルナー・フォン・ブラウンは,アレキサンドリア病院の一室でその炎の生涯を閉じた。享年六五歳。宇宙への早すぎる旅立ちであった。」
〈引用終わり〉
久々の★5つ本です。
月をめざした二人の科学者―アポロとスプートニクの軌跡 (中公新書)
- 作者: 的川泰宣
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2000/12/01
- メディア: 新書
- 購入: 6人 クリック: 59回
- この商品を含むブログ (36件) を見る