●「ガス燈酒場によろしく」(椎名誠 文藝春秋)★★
小説に飽きた時に,無性に読みたくなるのは,シーナさんのスーパーエッセイです。
スパーエッセイとはシーナさんがデビューした時の宣伝文句です。
このスーパーはスーパーマンのスーパーではなく,スーパーマーケットのように何でもありますよといった意味らしいです。
さて,この本には雑学がたくさんつまっていますから,社会科の授業で使えます。
例えば,このネタ。
〈引用始まり〉
一番エライのが「サーロイン」でこれは牛の腰部上部に位置する。もともとはただの「ロイン」と呼ばれていたフツーの肉だったが,あるときイギリスの国王ヘンリー八世がこのステーキを食べて感激し「これはどこの肉か?」と聞いた。料理長はかしこまって「ロインと申します」と応える。感動続くイギリス国王は「うーむまことにこれは貴族のような肉だ。これからはこれにサー(貴族)の称号を与えよう」と言い,以降「サーロイン」と呼ばれるようになったという。
〈引用終わり〉
シーナさんは,世界の辺境地の冒険を何回もやった人ですから,これまた世界地理の面白ネタがたくさんあります。ゲテモノ食や怪しい生物など生徒が喜びそうなもあります。
くだらないと言えば,くだらないのですが,ちょっとした息抜きに読むにはもってこいの本です。
- 作者: 椎名誠
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2012/08
- メディア: 単行本
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