半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

2068 31冊目「ガス燈酒場によろしく」

●「ガス燈酒場によろしく」(椎名誠 文藝春秋★★
小説に飽きた時に,無性に読みたくなるのは,シーナさんのスーパーエッセイです。
スパーエッセイとはシーナさんがデビューした時の宣伝文句です。
このスーパーはスーパーマンのスーパーではなく,スーパーマーケットのように何でもありますよといった意味らしいです。
さて,この本には雑学がたくさんつまっていますから,社会科の授業で使えます。
例えば,このネタ。

〈引用始まり〉
一番エライのが「サーロイン」でこれは牛の腰部上部に位置する。もともとはただの「ロイン」と呼ばれていたフツーの肉だったが,あるときイギリスの国王ヘンリー八世がこのステーキを食べて感激し「これはどこの肉か?」と聞いた。料理長はかしこまって「ロインと申します」と応える。感動続くイギリス国王は「うーむまことにこれは貴族のような肉だ。これからはこれにサー(貴族)の称号を与えよう」と言い,以降「サーロイン」と呼ばれるようになったという。
〈引用終わり〉

シーナさんは,世界の辺境地の冒険を何回もやった人ですから,これまた世界地理の面白ネタがたくさんあります。ゲテモノ食や怪しい生物など生徒が喜びそうなもあります。
くだらないと言えば,くだらないのですが,ちょっとした息抜きに読むにはもってこいの本です。

ガス燈酒場によろしく

ガス燈酒場によろしく