半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

1922 79冊目「リライブ」

●「リライブ」(小路幸也 新潮文庫★★★★
読書癖というものがあります。それは,いったん読み始めると次の本,次の本とどんどん新しい本を探して読みたいという読書欲がわいてきますが,しばらく読まない日が続くと読みたくなくなってしまいます。
最近は,読まない日が続いていました。しかし,100冊読破できない可能性もありますから,何とか残り2か月で頑張りたいと思います。
そこで,昨日の社会科部会が終わった後でTUTAYAに立ち寄り,新刊を物色しました。今回は,今まで読んだことがない作家の文庫本を探すことが目標でした。いろいろとぱらぱら読んで購入したのが,この本です。小路幸也(しょうじゆきや)さんです。とても読みやすく中学生でもOKです。
命が残りわずかな人のそばに,獏(ばく)という人物が現れます。この獏は,その人の思い出を食べさせてもらうかわりに,それまでの人生で取り戻せるものを1つだけ与えてくれます。つまり,人生の分岐点に戻りやり直した別の人生を見せてくれるというのです。
なかなかの構成で楽しめました。そうきたか!という落ちもなかなかです。別の作品を読んでみようと思います。

リライブ (新潮文庫)

リライブ (新潮文庫)