半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

1436 震災の中の笑顔

朝日新聞社のご厚意で,東日本大震災の巡回写真を貸していただきました。社会科担当の私が係りとなり,本日,多目的室に張り出しました。約80枚の写真は,震災の悲惨な様子,原子力発電所,悼む人々,明日へ向かってなど4部に分けられていました。どの写真を見ても,悲しくいつらい気持ちになってしまいます。しかし,その中に,子供たちの笑顔の写真が数枚ありました。子供たちの笑顔は,大きな希望なんだと思いました。80枚の写真の中で一番好きなのが,下の写真です。小学生の男の子が瓦礫の中から自分のランドセルを見つけた時のものです。やはり笑顔で救われました。たった1枚の写真ですが,ほっとしました。部屋の重苦しい空気が変わりました。
明日から,生徒たちに見に行くようにという指示があると思います。しかし,指示だけでは,ほとんどのがさーっと見るだけに終わると思います。私が担任だったら,次のように言います。
「80枚の写真の中で,一番印象に残った写真を決めて,その写真を見て,感じたこと考えたことを書きましょう」
たったこれだけの指示で,多くの生徒が真剣に見るようになると思います。