半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

1435 21冊目「THEがよくわかる本」

●「THEがよくわかる本」(ランガーメール編集部 Languamail)★★★
2月末に締切だった機関紙の原稿がようやく完成し,担当者に送りました。今回の道徳授業はとても重く,検討することが難しかったです。しかし完成したと言っても,読者が納得する内容になっているかどうかは疑問です。
さて,今回は高校時代から疑問でした,THEをつける場合とつけない場合の違いについての本を古本屋で,2か月前に購入していました。(200円)それをようやく読破しました。この本を読んで,ようやくわかりました。この本によれば,

「theは孤独,a/anは仲間がいる」
「つまりtheはone and only を暗示する」となります。
特にこの説明文が納得しました。<引用始まり>

それではDeath on the Nile(アガサクリスティーの傑作推理小説のタイトル)にはなぜtheがないのだろうか。このdeathは普通のどこにでもあるdeathではない。ナイル川のdeathとかなり絞られた状況のdeathなのでThe death だと金丸さんは思った。タイトルに一層の緊迫感を出し,読者の注意を引き付けるためにわざとtheをつけない。ちょうど新聞の見出しのように。
Killer at large!・・・(殺人鬼逃亡中)
本のタイトルを正確に読み取るのは難しい。しかし,ちょっとしたポイントを教えてもらうだけで英語の本が急に身近に感じられるようになる。

<引用終わり>

わずか3文字の「the」ですが,とても奥が深いですね。しかし,英語を話せる人たちは,theの持つ意味を正確に理解して話しているのでしょうか。

THEがよくわかる本―ザ・ラーメンからDefender of the Faith(英国君主)まで

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