半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

5300 学校の印刷機の変遷

初任者の時は,まだガリ版刷りが残っていて,ベテランの先生が鉄筆でガリガリとボールペン原紙に文字を書いていました。(というよりは削っていました)
そうするうちに輪転機印刷機が入りました。
ドラムが2個ついている機器で,手書きの原稿を貼ったドラムと印刷原版作成ドラムが同時に高速回転します。回転しながらコピーするのです。5分ほどで原版が完成し,それをていねいにはがして,印刷機に貼り付けます。ここでようやく印刷ができます。
全ての印刷が終ると手が黒く汚れることが当たり前となっていました。
そして,最新鋭のコピー印刷機が入ってきました。ボタン一つで簡単に印刷できるのです。
 36年間で学校現場にある機器がとても便利になり,時間短縮ができました。
便利になって時間が生み出せたはずですが,実際は,今のほうが忙しいです。
昔が,もっとゆったりと時間が流れていた感じです。
ちょっと不便で時間がかかるからこそ,別の方法で時間を生み出していたのかもしれません。
写真上がボールペン原紙
写真下が印刷輪転機です。
若い人が見たら驚くだろうなあ。