半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

4336 読破50冊目「果てまで走れ!」

○「果てまで走れ!157カ国、自転車で地球一周15万キロの旅」(小口良平 河出文庫★★★

自分の力だけで移動する機械である自転車を使い、地球一周をした男の物語です。自転車の移動速度で描いていますから、その土地土地の様子がよく分かります。まあ、その人の主観でもあるでしょうが、人々の暮らしぶりが描いてあるので、社会科の授業で使えるネタも多かったです。地球一周して何を得たのかと言えば、人とのつながりの大切さだと小口さんは言っています。このあたりからも正直さが伝わり好感が持てます。決してオーバーではなく、等身大の旅ルポでした。決心から行動に移すまでのこの壁を越えるためには、いろいろ考えてはだめなんですね。まずは、やってみることが大切です。