半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

3388 道徳の時間の必要性①

若い時に,ベテラン教師からこんなことを言われたことがありました。
「おれは,毎日道徳教育をやっているから,週に1時間の道徳授業はやらなくていいんだ」
換言すれば,自分の道徳的な言動で生徒の良い方向へと変えることができると考えていたのだと思います。
この言葉通り,この先生は道徳の授業をせずに違うこと(席替えやレクや行事の準備など)をやっていました。
しかし,このベテラン教師は,大きな勘違いをしているのです。
どんなにいい立派な教師でも24時間フルに道徳的に模範となる言動をとっている訳ではありません。
実際に,そんなことを続けていたら,ストレスがたまりすぎて,倒れてしまうことは必至です。
また,一人の教師の力だけで生徒に道徳的に良い影響を与えることができるとは思いません。

ですから,週に1時間の道徳授業をしっかりと行う必要があるのです。

〈続く〉