半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

3138 学級組織づくりのベターな方法

学級組織をつくる方法はいろいろあります。
思いつくままに挙げていきます。
①立候補
②推薦
③選挙
④話し合い
⑤教師が決める

①から⑤のどの方法でやってもクラスの全員が納得する学級組織はできないと思います。
その結果,不満をもつ生徒が出てくるのです。
極端な場合は,「こんな係やりたくない」と感情的になる生徒も出てきます。

では,学級組織をつくるコツはなんでしょうか。

私が学級担任の時にやっていたベター(と私が勝手に思っている)方法は,学級組織を作る前と後を大切にしているというものです。
つまり,学級組織をつくる前に,まずクラスの生徒全員に語って聴かせるということです。
その語りの内容は,
①学級委員や係がどうして大切なのか。
②生徒ひとりひとりが自分の「好き」を強調すれば,絶対に学級組織は決まらないこと。
③どんな係でもクラスにとっては大切な仕事であること。
④嫌な係でも,体験することで自分が成長できること。
⑤どんな係でも,クラスの役に立つこと。
⑥係に協力しないとうまくいかないこと。

こんな語りをした後で,立候補や話し合いで学級組織を決めていました。

また,学級組織を作った後は,
それぞれの係を頑張っている生徒を全員の前できちんとほめる事です。

この前後の働きかけをすることで,あまりもめずに学級組織が決まるようになりました。

もちろん,スムーズにいかない年もありましたが,大きなトラブルは起こらなくなりました。
今でもこれがベターな方法だと思っています。