半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

2387 読破80冊目「道徳のチカラ11号」

●「道徳のチカラ11号」★★★
今回の一番よかったのが,野口芳宏先生の言葉です。
引用します。
「現況の困難な中でも,教師は心の広さ,心のゆとり,そしてユーモアを忘れない実力を持とう。それが子供を幸せに導くことになるのだから」
私も荒れた中学校に勤務した経験がありますから,この言葉は実感として良くわかりました。
問題行動が頻発すると,またかという気持ちになり,うつむいてしまう教師が多かったです。
しかし,そんな時こそ職員が団結して対処していく必要があります。
さすがに頻発する問題行動を楽しむというところまではいきませんでしたが,ある程度の心の余裕をもって,対処していこうという共通理解はできていました。
心にゆとりがあれば,問題行動を起こす生徒たちにも冷静に対応できます。
また,そんな生徒たちのいいところを見ようとする気持ちも生まれます。
そんな意味でも,この野口先生の言葉は,心に残りました。