半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

2395 サークル報告

昨日のサークルの報告をします。
Aさんは,大正時代に,日本がシベリアに取り残されて過酷な生活をしていたポーランドの子供たちを救済した実話を資料にした道徳授業の紹介でした。
確かに,日本人のすばらしさが伝わる物語です。
しかし,この授業を受けた生徒たちの心に変化が起こるのでしょうか。あんな日本人になりたいとか,あんな生き方をしたいとかです。なかなか難しいと思います。
資料と生徒をつなげる何かが足りなかったと思います。
B先生は,槇原敬之さんの歌とアンパンマンを使って,人のために何かをしてあげる喜びを伝える道徳授業の紹介でした。
意見の中には,この2つが結びつかないというものがありました。アンパンマンは自己犠牲のキャラクターですが,槇原さんの歌は自己犠牲でありません。
また,いろいろな資料にあたることが大切であることが指摘されました。
C先生は,学習指導要領に記載されている「異性に対する関心が高まることは,自然な成長の流れである」という部分に対する指摘です。つまり,同性愛者や性同一性障害者などに対する配慮が足りないということです。
当たり前のような文章で素通りしがちな部分ですが,言われてみたら納得です。そして,自校で行った研究発表の報告でした。
最後に私は,県立大学で行った道徳授業の報告と学年通心を5枚ほど持参し,少しばかり説明しました。

あと30分延長できるのであれば,いいのですが。
会場の関係で9時に終わる必要があるのです。うーん。
NHKの方も満足して帰られました。