半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

2281 野口節

今日,2年ぶりぐらいに野口芳宏先生の講座を聞きました。
野口先生の講座は2つあり,1つは,実際に小学生相手に道徳授業を行うもの。2つは,教師の魅力〜徳性を磨く〜というタイトルの講演でした。
この2つのうち,道徳授業が興味深かったです。
小学校4年生と5年生33名を相手にして「偉人道徳」の実際を見ることができました。
授業を実際に見ないと学べないことがたくさんあります。
その1つに,生徒への対応です。
机間巡視をしながら,個々の生徒にどんな言葉をかけるのかを注意して見ました。
できた生徒には,少々オーバーな言葉で褒めたり,ながら頭をなでたりして,生徒にやる気と安心感を与えながら進められました。
生徒たちは,最初は緊張していましたが,みるみる野口ワールドに引き込まれていくのが分かりました。
さすがです。
野口先生の考える偉人道徳とは,
偉人のすべてをまねることはできないが,一部をまねることができるというものだと思います。
これを,「全体模倣」ではなく「部分模倣」と言われました。
偉人の行いの中には,自分でもできそうな部分があることに気付かせて,生きる指針を与えるのです。
生徒による話し合い活動中心の授業に異を唱える,教師主導の教え込む道徳授業の必要性も語られました。
ここにも,「本音,実感,我がハート」の哲学が表れていると思います。
また,野口先生と直接話すことができて,とてもうれしかったです。
元気とやる気をもらうことができました。
野口先生,どうもありがとうございました。