半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

2153 読破18冊目「教師の心に響く55の名言」

●「教師の心に響く55の名言」(野口芳宏 学陽書房★★★★
言葉というのは,大きな力を持っています。
一瞬で他人の心を変えることができるのです。
悲しんでいる時に,優しい言葉をかけてもらうと心が楽になります。
嬉しい時に,嫌なことを言われるとその喜びも吹き飛んでしまいます。
ですから,言葉はよく選び,大切に使いたいと思っています。
学年集会や行事の事前指導では,語ることをノートに書きだします。
話す内容の柱とどの言葉を使えば,生徒の心を響かせることができるかどうか考えています。
これがなかなか難しいのです。
それで,いろいろな本を読み,気に入った言葉をノートに書きだしています。


さて,この本には野口先生が選ばれた55の言葉が載っています。
言葉一つ一つに,野口先生の経験談が添えられていて,これも大いに参考になります。
ラインマーカーを持ち,気に入った部分にしるしをつけようとしました。
結果として,ページをめくるたびにマーカーを入れることになってしまいました。

しるしをつけた部分から野口先生の言葉をいつくかを紹介します。

・見えていなかったものが見えてくる。そのことが人間として成長する,ということなのである。

・集中力より絶縁能力のほうが大事だ。
・尊敬は「他人のために」という発想からのみ生まれてくる。
・教師こそ,三省を
 三省とは,
 ①人のために真心を込めて接したか
 ②友だちとの付き合いの中で裏切るようなことはしなかったか 
 ③生半可な理解で人に教えなかったか
・謙虚で優秀な者は疑問があればいつでも質問してくる
・「までの努力」ではなく,「からの努力」を
・「守破離」に中で「守」こそが重視されるべきではないか。

最後にこの本に書かれていた言葉の中で,一番気に入ったのは次の言葉です。

・「低学力」は必ずしも人を不幸にはしない。だが,「低道徳」は,多くの人を不安と不幸に陥れる。

教師の心に響く55の名言

教師の心に響く55の名言