半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

2231 66冊目「海嶺(下)」

●「海嶺(下)」(三浦綾子 角川文庫)★★★★
授業のリズムとペースもようやく元にもどってきました。
また,随分と涼しくなり,学習しやすい環境にもなってきました。
さて,いつものように朝5時に目が覚めての読書生活です。そして,ようやく全3巻読破しました。
ついに3人は,日本へ送り届けられることになり,懐かしい故郷の景色を目にすることができました。
5年ぶりの故郷です。
しかし,時代は外国船打ち払い令が出されたばかりでした。
結局,3人は日本沿岸まで行きましたが,日本の地を踏むことはできませんでした。
愛する家族にも会えませんでした。
その後,3人は香港に戻り違う人生を歩んで行くことになります。
全3巻という大作ですが,一気に読ませる,感動作です。
その時代を精一杯に生きた素晴らしい3人の日本人に涙します。