半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

1871 人間力を高めよう

今日の4校時目は身体測定でした。余った時間で次の話をしました。
目的は,来週行われる野外宿泊活動の意欲を高めるです。
「今から,3分間話をしますから,真剣に聞いてください」
「皆さんは,小学校の時に野活や修学旅行に行きましたよね」
「行った人は手を挙げます」
ほとんどの生徒は手を挙げました。
確認のために,行かなかった人は手を挙げさせました。0人でした。
「では,野活や修学旅行が楽しかった人?」
最初は,3分の2ぐらいがサッと手を挙げました。その後,バラバラと手を挙げて最終的には全員が手を挙げました。
「みんな楽しかったんですね。これを式で書いてみます」
と言って,ホワイトボードに次の式を書きました。

「自分×楽しい=?」
「自分が楽しいことを何と言いますか?分かる人?」
誰も手を挙げませんでしたから,前に座っている女子を指名しました。
すると,その女子は「自己満足です」と答えました。
「正解です。すごいね」
「では,次の式を書きます」

「他人×楽しませる=?」
「これは何でしょうか。わかる人?」
誰も手を挙げませんでしたので,時間も迫ってきたので正解を言いました。

「他人を楽しませる,喜ばせることを人間力といいます。」
「これは,テストで良い点をとるとか,足が速いとか関係ありません。誰もが持っている力です」
「野活では,是非,この人間力を高めることを実行してほしいと思います」
「3日間で,他人が楽しい,他人が喜ぶことをできそうな人は手を挙げます」
全員が手を挙げませんでした。そこで
「よくわからない人は手を挙げます」とたずねました。
すると2人の男子が手を挙げましたので,
「後で先生のところへ来てください」と言って話を終わりました。

所要時間は4分でした。1分オーバーです。余分なことを話したことになります。もっと削るべき部分があったということです。反省です。

これは,中村文昭さんの次の言葉をヒントにして話しました。

「自分×喜ぶ=自己満足」
「他人×喜ばせる=人間力