半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

1848 58冊目「太平洋戦争 最後の証言 零戦・特攻編」

●「太平洋戦争 最後の証言 零戦・特攻編」(門田隆将 小学館★★★
「大和撃沈編」に次ぐ2冊目です。平和学習を行うこの時期に平和や戦争に関する本を読みます。係りから配られたプリントだけを読んで生徒に語ることはしたくありません。まずは知ることです。知ることにより考えます。こうやって自分なりの考えをもつことができるのだと思います。生徒も同じでしょう。いろいろな本や話や映画やドラマなどから新しいことを知るのです。まずは,ここから始まるのです。

<引用始まり>
「多くの人々が,多くの才能が,そのそれぞれの夢を抱きながら,国によって殺された。言うまでもなく,祖国が戦いに敗れようとする時に,若者が生命をかけて国に身を挺するのは当たり前だが,国には,その国民の死を求めるのに節度があります。特攻を命ずるなどの国行動は,狂気の沙汰であり,国の行動としての節度を超えます。」
<引用終わり>

重い言葉です。日本は戦争の終え方を知らなかったという言葉を思い出しました。向かうのも勇気,逃げるのも勇気なのです。

太平洋戦争 最後の証言 第一部 零戦・特攻編

太平洋戦争 最後の証言 第一部 零戦・特攻編