半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

1461 26冊目「BRUTUS」

●「BRUTUS(4/15)」(マガジンハウス)★★★


雑誌は,あまり購入しませんが,今回は買ってしまいました。タイトルが気になったからです。

大友克洋,再起動。

また,表紙のデザインもいいんです。
大友作品との出会いは,大学2年生の頃です。私がまだ20歳だった時,友人の美術学科の佐藤君の下宿に遊びに行った時に「ショート・ピース」という漫画をすすめられました。初期の短編集で,今まで見たことがない緻密なペン画タッチのマンガでした。ストーリーもなかなか面白くて,その中の「宇宙パトロール・シゲマ」はラストが強烈でした。それで,佐藤君が持っていた大友作品をすべて借りて帰りました。
『さよならニッポン』『ハイウェイ・スター』『気分はもう戦争』『童夢』などです。中でも一番強烈だったのが,『童夢』です。ビルが壊れる場面は,映画を見ているような実写みたいなものでした。さて,この雑誌の,大友さんの次の言葉が気に入りました。

<引用始まり>
「絵がうまくなる=対象物の本質がよく見えるようになっていく」ということなんです。(中略)絵が描けるようになるって,その,ものの本質が理解できているということ。形だけじゃなくて,なにか本質に触れているような,深く入っていくように見えるし,そうすると一緒にストーリーも出てくる。
<引用終わり>

写真は,私の書斎にある『アキラ』全巻です。引っ越しの時に持っていたマンガはほとんど古本屋に売りましたが,『アキラ』はしっかりとってあります。

BRUTUS (ブルータス) 2012年 4/15号 [雑誌]

BRUTUS (ブルータス) 2012年 4/15号 [雑誌]