半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

1079 語り「きまりについて」

先週の出来事。2年生で使用している更衣室の施錠ができておらず,放課後も,入口が開いたままの状態でした。そこで,学級委員4名を集め,どうするかを話し合わせました。その結果,日替わり当番で,最後の施錠をするという対策を立てました。その後,緊急で学年集会を開き,学級委員から,更衣室の現状を報告とその対策を発表させました。普通であれば,帰りの会などで,各クラスで伝達してもらえば済むのですが,自分たちのこととして考えさせる習慣をつけさせるために,集会を開いたのです。その後,私が3分間ほど,語りました。
「きまりは多い方がいいと思う人は手をあげます」(手を挙げた生徒は0名でした)
「きまりは少ないほうがいいと思う人は手を挙げます」(全員が手を挙げました)
「どうして,きまりが少ないほうがいいのですか?」(1名を指名し答えさせました)
「きまりが多いと,自由がなくなりますね。楽しくなくなりますね」
「では,きまりを少なくするためには,どうすればいいでしょうか」
「一人ひとりが,責任ある行動をとればいいのいです。そうすれば,新しいきまりをつくることは必要ありません」
「一人ひとりが責任ある行動をとれなかったから,更衣室の問題が起こり,新しいきまりをつくることになってしまったのです」
「これから皆さん一人ひとりが責任ある行動ができれば,職場体験や修学旅行など校外学習でも,多くのきまりをつくることはないと思います。そうすれば,自由が増えます。楽しい行事になります。がんばってください」